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楽弓製作職人と、音楽関係のお客様とのよもやま話!!


by sugito-yumiyasan
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ブログ 事始

ブログ 事始  _d0099439_11212063.jpg












はじめまして。
私は、弓製作者の杉藤浩司です。

今ここで、ブログを開設いたします。

私、および私の会社、 『合資会社 杉藤楽弓社』 のホームページは、すでに公開していますが、私の、弓製作者としての、日々の生の声をお話できればと願っています。

といいましても、私が作っていますのは、バイオリンなどの弦楽器のために使用される、右手に持って楽器をこする、つる状のものです。スポーツに使われる弓、和弓やアーチェリーと区別して、楽弓と呼ばれたりします。
私の会社名が、楽弓社といいますのもそんなところからです。


あまり弦楽器に興味のない方でも、バイオリンの王様といえば、ストラディバリウスぐらいのことは知っていますでしょう。ストディディバリウスは、バイオリンを製作した人の名前です。1600年代に、イタリアで活躍した人です。

そちらのほうの詳しい話は、ほかの方に譲りますが、この楽器(名器)が、何百年を経た今尚、一流の演奏家にもてはやされ、またその音色に観衆は魅了されていることはすごいことですね。またその楽器は、何億という値段がついているということも、多くの人の興味をひきつけます。

そんな中で、弓は、その相方なんですが、あまり話題になることはありません。
「じゃあ、そんなにたいしたもんじゃないのか」と言いますと、とんでもない奥深い世界なのです。

ストラディバリウスなどのような名器に、ふさわしい名弓が存在しますし、演奏家は楽器に劣らず、よい弓を求めています。いわば、ちょっと日陰者というかマイナーな存在の弓ですが、それを作るのが私のお仕事です。


私のような、楽器関係の製作者(職人)は、一日の大半を、木を削ったり曲げたりといったことで過ごしています。あまりお客さんと接触する機会はありません。
ですから、人との『出会い』が、ものすごく重要であったりするわけです。

時には、製作する方向ががらりと変わってしまうこともありますでしょうし、大いにやる気が出ることも、またその反対も。

その意味で、近年私にとって、とても大事な、出会いがあったので、次に続くブログ第一話にてお話したいと思います。

まずはご挨拶まで……。

杉藤浩司でした。
by sugito-yumiyasan | 2006-12-01 14:02 | 弓のはなし